IT業界には様々なエンジニアの職種があり、IT企業内に留まらず一般企業や自治体などでも専門スキルを有するエンジニアの採用活動が活発に行われています。例えば、企業向けのソフトウェアやアプリの開発者は、スマートフォンの普及やITサービスの多様化などの背景もあり、都市部を中心に需要が高まっており、高待遇の求人の数が増えています。特に、会計や人事、事務などの業務に役立つソフト、ゲームや交通情報などのアプリの開発に長けているエンジニアの中には、業界内の大手からヘッドハンティングの誘いを受ける人も少なくありません。

また、ネットワークエンジニアはシステム化を推進している事業所において、様々なシステムの設計や運用、保守まで幅広く担当しており、円滑な事業活動に欠かせない存在となっています。その他、セキュリティエンジニアはウィルスやスパイウェアといった外部の脅威から社内の通信機器を守ったり、外部への不正な情報の流出を防いだりするうえで必要とされています。一般的に、IT業界内で高度なスキルを持つ人材が不足している職種については、基本給や手当、賞与などの金額が高めに設定される傾向が見られ、定年まで恵まれた条件で働き続けることが可能です。なお、同じ職種であっても、勤務先の方針や事業内容、顧客のニーズにより主に担当する業務が異なるケースもあるため、エンジニアとして就職をする際は慎重に各社の特徴を比較することが大切です。